千代田・染井野地区避難所防災倉庫備蓄品について

佐倉市では、震度6弱以上の大地震が発生した場合には、自動的に市内39か所の避難所を開設することになっています。当千代田・染井野地区(染井野一・二~七丁目の5町内会、うすい南が丘、生谷東観団地、生谷東洋団地、光団地、生谷区、飯重区、飯郷区、羽鳥区、新山区、畔田区、野田自治会の11自治会・区会の範囲。約3,200世帯。*生谷地区全域を含んで約11,000人。)では、千代田小学校、染井野小学校、臼井南中学校の3校が指定されており、地域にお住まいの皆様はその内の何処に避難しても良いことになっています。市が予定している避難者数は、両小学校が各500人、中学校が1,000人となっています。

何れの避難所にも防災井戸と防災倉庫が設置されており、倉庫には避難者数に関係なく、1避難所当たり、一律に下表の資機材が収納されています。

町内会員各位におかれましては、これらの資機材が十分か否かは、以下に示す留意事項等で判断して頂きたいと存じますが、当町内会では極めて不十分であると考えております。

つきましては、災害対策は基本的には『自助』に尽きるということを肝に銘じて頂きまして、最低でも3日分、出来れば1週間分以上の家庭内備蓄(食料・飲料・医薬品等)を早急に始めて頂きますよう、お願い申し上げます。

 

【留意事項】

  1.  佐倉市作成の「東京湾北部地震(マグニチュード7.3)」時の当地区の震度予測は6弱となっている。
  2. 東京都が発表した「「東京湾北部地震(M7.3)」の被害想定(冬の夕方18時・風速8m/秒)では、死者・約9,700人、負傷者・約147,600人(内、重傷者21,900人)、建物被害・約304,300棟(内、火災188,100棟)、発生避難者数(ピーク・1日後)・約339万人、帰宅困難者・約517万人となっている。
  3. 上記を踏まえると、自衛隊等の救援部隊や救援物資は東京都内に集中するものと想定され、当地区に速やかに回って来るとは考えにくい。また、ライフライン(電気・都市ガス・上下水道・一部通信網)も或る程度の期間、ストップするものと思われる。
  4. 電気がストップすれば、夏場であれば冷蔵庫、クーラー、扇風機が、冬場であれば暖房器具が使えない状況となる。下水道管が何処かで破損すれば、水洗トイレは使用不能となる(当地区の下水道の終末処理場は幕張地区にある。)ため、避難所(ご家庭でも)では非常用排便袋(ビニール袋)に用を足し、消臭剤を入れてゴミ箱に処理することになると思われる。
  5. 下表にある通り、クラッカー、アルファ米で約1,900食分となっているが、避難者数は1,000人(臼井南中)であり、2回分にも足りない。非常用排便袋も2,400枚しかない(1日当たりの平均排便回数5~7回/人)。停電により、避難所内の居室、廊下、トイレは照明がない状態になるが、発電機は屋外用1台のみである。
  6. 避難所には在宅避難者(阪神・淡路大震災では震度7の地区でも地域住民の60~70%だったとのこと。)も食料等を求めて来ることが予定されている。
  7. 佐倉市危機管理室からは、現時点では、下表の資機材を増やす予定はないと伺っている。
  8. 末尾記載の注2)にあるように、市ではこれらの資機材を市民以外の帰宅困難者用とも考えており、地域住民の皆様に配分される量が更に減ることが考えられる。
  9. 震度6弱の地震とは、本年6月18日に発生した大阪府北部地震(マグニチュード6.1、死者5名、負傷者435名、家屋全壊12棟、半壊272棟、一部破損41,459棟、火災7件)と同規模。

 

防災備蓄倉庫 備蓄資機材数(1倉庫あたり)

備蓄品名 数量 備蓄品名 数量
1 クラッカー 490パック 16 乾電池

(懐中電灯、トラメガ用)

100本
2 アルファ米 1,350食 17 担架 10本
3 真空パック毛布 600枚 18 救急箱 4箱
4 トイレットペーパー 200個 19 トランジスターメガホン 10本
5 給水袋 200枚 20 浄水機セット 1台
6 バケツ 200個 21 発電機 1台
7 ブルーシート 50枚 22 投光器

(コードリール込み)

1セット
8 コンロセット 50個 23 リヤカー 1台
9 スコップ 10本 24 ヘルメット 5個
10 簡易トイレ(ブース) 20個 25 簡易ラジオ 1台
11 〃(ボックストイレ) 20個 26 軍手 5ダース
12 〃(非常用排便袋) 24箱 27 身障者用トイレ

(中学校のみ)

1台
13 〃(簡易便座) 6個 28 ヤカン(4ℓ) 4個
14 安全キャンドル 40個 29 クリアケース

〔フロアマップ・筆談用具

筆記用具等〕

2個
15 懐中電灯 10個

*馬渡保育園のみ真空パック毛布560枚

 

□出典:佐倉市危機管理室ホームページ 佐倉市の防災対策 避難所のことが知りたい(2016年4月18日)「防災備蓄倉庫内の備蓄資機材の内容」

 

注1)上記備蓄資材数は、原則として、1避難所当たり全て同数。即ち、予定避難者数が1,000人の臼井南中学校も、500人の千代田小学校、染井野小学校も同数。

 

注2)危機管理室ホームページ「佐倉市の防災対策ってどうなっているの?(佐倉市の防災対策に関するQ&A)によると、「避難所に設置してある防災備蓄倉庫内の備蓄物の数量ですが、少な過ぎるのではないですか?」という設問に対し、「想定される避難者の人数分の備蓄は行っていません。設置当初、阪神・淡路大震災のデータを参考に、避難所1箇所あたり600人分の備蓄を行うこととしました。その後、人口の変化とともに、市の財政状況や防災倉庫の空きスペース等の問題から、現在の備蓄数量といたしました。
さらには、備蓄物は、市民だけではなく、通学・通勤等で佐倉市内で災害にあった帰宅困難者(災害に備えた備蓄をすることが困難な方)のための備蓄でもあります。
以上のことから、自宅での備蓄が可能な市民の方々については、『自分の分の備蓄物資は用意されていない』とお考えいただき、各家庭で家族が3日間は乗り切れるだけの備蓄を行っていただくようお願いします。」という回答が示されています。